PESTICIDE-free


農薬には、使用目的が3つあります

  • 雑草対策
  • 病気の予防・治療
  • 害虫予防

 

 1つ目の雑草対策について。

 雑草は、本当に…それはもう、田舎ってのは至る所に年がら年中生えてきて…、
これが食べられたら飢餓は無くなるのになと思うほど、彼らはたくましいです。
逆に、生えて欲しくないところに発生するととんでもなく厄介者!

 田んぼの中に生えてしまえば、稲の生育を阻害するし(影を作り、肥料を喰う)、
畔に生えると害虫の住処になり、管理が必要になります。(ちゃんとお手入れをすると、益虫を呼び込みます。)

 この問題を解決するのが、除草剤という農薬です。

 田植えの際に、農薬を同時に撒いて使用。栽培期間、田んぼの中には雑草が生えにくくなります(完全ではない)。
畔には定期的に除草剤がまかれます。こちらは、撒いた直後そこだけ茶色く枯れ始め…生き物の気配がなくなります。
危ないから、と子供たちは田んぼから遠ざけられます。(こんなに美しくワクワクする場所なのに!)

 しかし、屈強な雑草たちは、10日後にはケロッと再び旺盛に茂ってきます。

 農薬を撒くのと、草刈り機のガソリンや電気代、どちらがコストが高いのでしょう?
疑問を感じながらも、農家さん達の高齢化を目の当たりにすると非難はできません。

 長南町は中山間地域で、段差の多い田んぼになっている為、畔管理が重労働な点も、農薬使用がやめられない理由です。

 2つ目と3つ目「病害虫の予防・治療」の為に農薬が必要になる、というコトですが、
そもそもどうして稲が病気にかかったり、害虫にかかるのでしょうか?

 答えは、稲が弱いから

 甘やかして、過保護に育てるのではなく、人間の仕事は、
人間都合で管理するのではなく、稲の生理機能を最大に引き出してあげるようにサポートすること。

免疫力も高く丈夫な体作りができれば、稲は病気も害虫も寄せ付けません。
人間と似ていますね。